アダルト業界の発展に大きく関わっている「IPPA」という団体をご存知でしょうか?
一般の方にはあまり知れ渡っていない団体ですが、AV業界全体の治安維持や無法地帯となりつつある権利問題を陰で支えてくれています。
私が業界にいた頃にも同じような団体はいくつかあり、海賊版の対策などは一応行っていました。しかし、各団体の足並みは揃わず、実際に活動を続けることはありませんでした。
そんな中、設立されたのがIPPA(知的財産振興協会)と呼ばれる団体です。
IPPAとは?
知的財産振興協会(IPPA)とは、違法アップロードサイトの増殖や、海賊版のAV作品を販売する闇業者の取締りを行っており、業界を牽引するAVメーカー・AVプロダクションはほぼ加盟している組織です。
ちなみに、IPPAを普通に読むと「イッパ」となりますが、関係者の方に聞いたら「アイパ」と読むそうです。話してみるとほとんどの人がイッパと読んでいたのですが、正式にはアイパなのでお忘れなくw
知的財産振興協会の概要
名称 | 特定非営利活動法人 知的財産振興協会 IPPA(Intellectual Property Promotion Association) |
住所 | 東京都新宿区新宿1-30-11 ビル・プランタン3F |
設立 | 2011年5月 |
理事長 | 菊田 昌史 |
正会員 | 約200社 PS登録会員 約3,300店 |
電話 | 0120-558-731 |
メール | copyright@ippa.jp |
HP | http://www.ippa.jp/ |
SNS | 公式ツイッター |
会員名簿は公開されていませんが、誰でも知っている主要メーカーなどは含まれており、約200社前後のAVメーカーが会員として登録しています。
IPPAの活動内容
出典:IPPA公式HP内
IPPAでは主な活動として「海賊版(コピー商品)の撲滅」を行っています。その他にもアダルト業界に関連する以下の活動をしています。
- 著作権保護
- 出演強要問題
- 業界全体の連携及び活性化
公式HPで確認することができますが、これまでの活動実績には海賊版を販売(露天・インターネットなど)している業者の摘発・逮捕、大手違法アップロードサイト(FC2など)への損害賠償請求などがあります。
また、著作権法が厳罰化されたことが後押ししたこともあり、無法地帯と化していた数年前と比べたら少し改善傾向にあると言えます。
そして、当サイトでも何度か取り上げた「出演強要問題」にも関わっています。
複数のAVプロダクションが逮捕され、大手メディアにも取り上げられ大きな社会問題となりました。その際、IPPAはAVメーカーや弁護士と再発防止に取り組み、業界全体でのルール作成を先導して行っています。
逮捕直後に公開された文書があったので興味あれば読まれてください。
AVOPENを復活させ、JAEを主催
IPPAは一般ユーザーにも関係するイベント「AV OPEN」を7年ぶりに復活させた実績もあります。また、AV業界全体の祭典でもある「ジャパンアダルトエキスポ(JAE)の主催も務めています。
以下はJAE(2016)の様子です。
イベントではAVOPENの受賞作品の発表もあり、女優部門や企画部門など各ジャンルでの日本一が決定します。
対象作品を買われた方も多いでしょうが、映像で見た女優さんに会える数少ないイベントです。とはいえ、思ったよりチケット代が高いうえ、半端ない混み具合なのは前年のイベントから想定できます。
私自身は遊びに行って丸一日堪能していますが、ディズニーランドに行った日くらい疲れていますwそのため、気軽なノリで行くのだけはやめておいた方が良いかもしれません。
IPPA・まとめ
IPPAがアダルト業界の発展には欠かせない存在だと分かったはずです。Avgleのような悪質な業者を排除していくためにも、AVメーカーやプロダクションの先頭に立って活動を進めてもらいたいものです。
特に発展途上である「アダルトVR」の違法アップロードだけは食い止めなくてはいけませんし、違法動画はまだまだ取り締まるべきだと思います。
正直言うと、漫画などのほうが取り締まりに関しては進んでいる気もしますし、日本のアダルトを何としてでも守って欲しいです。期待しています!