デリケートゾーンの悩みの内容は主に「かゆみ」「臭い」「毛深い」「黒ずみ」などがあげられると思いますが、夏場や季節の変わり目に特に多いのがかゆみに対する悩みです。
痒みには必ず原因があり、簡単な対処方法もいくつかあるのですが、そういったことに関して知識のない人が意外と多いようです。
女性としては大事な問題ですし、できることなら解決したいと思っている人も多いはずなので、デリケートゾーンのかゆみの原因や対処方法について紹介しておきます。
デリケートゾーンのかゆみの原因
人には相談しにくい上に、女性にとってはとても気になる問題ですが、対処法などはネットや雑誌で載っているくらいしかなく、その信用度は?というと微妙なものが多いのも事実です。
悩んでモヤモヤしてしまっては、精神的にも衛生的にもよくありませんから、かゆいと感じた時はすぐに原因を追求して対処できるようにしておくことが不可欠です。
まずはかゆみの原因について主なものを紹介しておくので、自分の生活習慣などからどれに該当するのか把握して原因をつきとめましょう。
蒸れ
夏場は特に蒸れやすく、それが原因となりデリケートゾーンがかゆいと感じる人は多く、かゆくて悩んでいる人の中でも1番多く当てはまるのが蒸れによるかゆみになります。
デリケートゾーンの皮膚は他の部分よりも薄く敏感であることが大きな原因で、汗をかきやすく蒸れが起こることでかゆみを感じやすくなります。
皮膚には角層というものがあり、まぶたが8層と言われていますが、デリケートゾーンは6層しかないということで、いかに薄く外部からの刺激やストレスに弱いか想像できると思います。
敏感肌やアレルギーの人は特に注意する必要があり、蒸れの原因をできる限りなくすことが大切です。
かぶれ
デリケートゾーンのかぶれは蒸れと同様に気になるところだと思いますが、おりもの・下着・ナプキンなどは蒸れが起こりやすく、古くなった皮脂や汗がおりものと混ざるとかぶれたりしてしまいます。
最近は吸収性に優れたナプキンが多くありますが、これは必然的にナプキンを変える回数が減ってしまい、見た目が汚れていなくても湿気によって雑菌が繁殖してしまってることが多いです。
夏場でなくともパンツやストッキング、ガードルなどはムレが起こりやすく結果かぶれてしまうので、まずはその原因になる部分から対処しておく必要があります。
カンジダ膣炎
かゆみの原因としても非常に多く、悩みの種となっているのがガンジダ膣炎ですが、カンジダ真菌(カビの一種)はもともと人間の口の中や皮膚に常在している菌で性感染症とは違います。
女性ホルモンや免疫の低下によっても増殖し発症してしまうので、生理前後や風邪で体調の悪いときに発症してしまったという人も多いはずです。
特に夏場は高温多湿によってカンジダ増殖してしまい、外陰部のかゆみやヨーグルト状のおりものが出てきたりして、そこまでいってしまうと臭いも伴うので注意が必要です。
カンジダ菌は抗生物質の服用後や妊娠中にも増殖しやすいので、そういった場合でも感染してしまう場合もあります。
辛いかゆみの対処方法
デリケートゾーンのかゆみの原因が分かったら、あとは対処方法を知っておく必要があります。どういった対処を取れば良いのか?かゆみを解消するために良い方法を以下にまとめておきます。
長く続いてしまったり、度々かゆみの症状に悩まされている人はかゆみの原因を取り除き、快適な生活が送れるようにしましょう。
蒸れやかぶれがある場合
かゆみを失くすには、まず外陰部付近を清潔に保つ必要がありますが、すぐに対応できるものとして下着選びがあります。
下着は通気性が良いものを選び、ポリエステルやナイロン素材のものはコットンに比べて通気性が悪いので、夏場は特に注意しなければなりません。
ボトムもスキニーなどの密着感があるものではなくルーズなコットン素材のほうが良く、それだけでも通気性が良くなりある程度清潔に保つことができます。
生理時やトイレでの対処
生理で蒸れやかぶれがある場合は、ナプキンを肌触りの良い使い捨てのコットンタイプのものを選び、こまめに変えると雑菌の繁殖を抑えることができます。
かゆみが現れたときは、膣内部などをビデで洗浄したり、トイレットペーパーで拭く場合も擦らずにトントンッと当てるように使うほうが良く、拭く場合は前から後ろへと拭くように徹底しましょう。
膣の洗浄に関しては、ソープなどを使ってゴシゴシと強く洗ってしまうと膣内の自浄作用が弱まり悪化することもあるので、優しく丁寧に洗うことが大事です。
アンダーヘアのケアは非常に有効
パイパンは恥かしいとか、全部処理してしまうのはちょっと・・という女の子は非常に多いですが、海外ではアンダーヘアの処理は当たり前という国も多く、その理由は清潔だからというのが圧倒的に多いです。
実際におりものや雑菌が毛に溜まることで、かゆみやかぶれの原因となっている場合が多いのでかぶれやすい人の対処方法としてアンダーヘアの処理は非常に有効な方法となっています。
全部剃るのはさすがに無理だという人は、毛量を減らして調節するだけでも通気性が良くなるので試してみましょう。
カンジダ膣炎になりやすい人や不安な人
カンジダ膣炎の原因は体調によるものが大きいと説明しましたが、簡単な対処方法としては3食バランスよくとることで、ダイエットなどで栄養不足の場合でも発症しやすいので気をつけておきましょう。
健康で栄養面が満たされているときは発症しにくいため、健康的な生活を送るのが1番重要な対処方法だといえますから、常に良い健康状態を保てるようにしておきましょう。
何度もガンジダになる人の対処方法
何度も繰り返してしまう人は、病院での治療もおすすめします。抗真菌薬という膣内に入れる塗り薬があるので、塗皮することで対処できる簡単なものです。
その他にも血糖値が高い人がガンジダを繰り返すことが多いようで、肥満や甘いもの好き、頻尿などの人は日頃から血糖値を抑える努力をすると変わってきます。
カンジダ膣炎の発症はクラミジアや他の性感染症リスクも高まるので、自身でカンジダと感じた場合は早急に対処するように心がけておきましょう。
まとめ
デリケートゾーンの悩みは女性にとって大きな問題であり、ナイーブになりやすい部分ですから、人にも相談しにくく簡単に解決するもの難しいでしょう。
しかし、放っておいて良くなる問題ではないですし、解決することで少しでも快適な生活が送れるならそのほうが良いに決まっています。
もし今も悩んでいるなら1つ1つ原因をつぶしていってみて欲しいと思いますし、解決に役立つようになれれば嬉しいです。